【必読】99%の日本人が知らない国の借金の真実

銀行がお金を創造する – 全人類に知ってほしい信用創造の話

普段何気なく使っているお金、どうやって生まれるか知っていますか?

お金は何をきっかけに生まれ、どのように流通するのか。

この記事は、銀行が何もないところからお金を創る信用創造についてのお話です。

信用創造-誰かが借りるとお金が生まれる

多くの方が持っている銀行のイメージは、集めた預金を貸し出して金利で稼ぐというところでしょうか。お金を貸して金利で稼ぐのはその通りですが、「集めた預金」を貸し出すというのは間違いです。

銀行は信用創造という仕組みを使ってお金を新たに創りだし、それを貸し出しているのです。

ここで言うお金とは、紙幣や硬貨の事ではありません。(紙幣の発行は日銀、硬貨の発行は政府だけです。)

銀行は信用創造によって、預金というお金を作ります。

しかも手順は簡単!預金の数字を操作するだけです。
3000万円貸したなら、借りた人の通帳に3000万円という数字を書くだけ。
この事から、万年筆マネーと呼ばれる事もあります。

(お金書く人になりたい…)

こうして作られた預金はもちろん、現金引き出しや振込み、支払いにも使える歴としたお金です。まさに銀行がお金を創り出したということです。

銀行が貸出しをすると、言い換えれば誰かが借りると新たなお金が生まれ、世の中のお金の総量が増えていきます。これは、裏を返せば銀行の貸出しが伸びないと市中のお金の量も伸びにくくなるという事です。

ポイント
銀行は集めた預金を貸出すのではない。貸出しをすることで預金を創り出す。

ちなみに消費者金融は信用創造の機能を持っていません。他からお金を集めてそれを貸し出すという事をしています。

信用創造で生み出せるお金の上限

銀行は信用創造でお金を創ることができますが、生み出せる量には上限があります。
お金を無限に生み出せるわけではありません。

準備預金による上限

信用創造によるお金の上限を決めるものの1つに準備預金制度があります。

準備預金制度というのは、「預金のうち一定比率以上を日銀当座預金に預けることを義務付ける」という制度です。

日銀当座預金
中央銀行である日本銀行内の口座。銀行や政府の預金が預けられている。企業や個人は口座開設できない。

例えば、準備率が1%で預金の総額が100億円であるならば、銀行は日銀当座預金に預金総額の1%である1億円を預ける必要があります。

これは言い換えれば、準備率が1%の場合は当座預金残高の100倍の預金額までは信用創造で増やせるということになります。

ちなみに、準備率は金融機関の種類、預金の規模や種類によって異なります。詳しくは準備預金制度における準備率から見ることができます。

現在の準備率は0.05〜1.3%ですが、当座預金の数十倍の信用創造はされていません。準備率よりも次節で説明する実経済による制限の方が強いように思います。

実経済による上限

お金を貸すということは、必ず反対側にお金を借りる人がいます。つまり、お金を借りたいという需要がなければ信用創造は起こらないということです。

どれだけ当座預金があっても、どれだけ準備率が低くても、お金を借りたいと言う需要がなければ信用創造はできません。

日本の今の状態が正にそうです。金融緩和で銀行の当座預金残高は2014年3月末の47兆円からから2019年11月末の405兆円まで約9倍にも増えました。それに比べて銀行の貸出は伸びていません。お金を借りたいという需要がないのです。

日銀当座預金と銀行の総貸出平残(兆円)

日銀当座預金と総貸出平残(日銀のデータから当サイトで作成)

今は短期・長期共に低金利なのでお金が借りやすい状況です。しかし、需要自体がないので貸出は伸びていませんね….

信用創造によるお金はリスクゼロではない

ここまで聞いて

信用創造で発行したお金って、返済されなくても銀行は困らないんじゃないの?だって無から創ったんでしょ?

という疑問が出てくるかと思いますが、もちろんそんなウマイ話はありません。

銀行がお金を貸し出すと、銀行の資産側に貸付金が計上されますが、返済されないとそれは不良債権となってしまいます。

また、信用創造したお金は同じ口座にずっと留まっていることは稀です。現金で引き出しされたり、他行の口座に振り込まれると銀行が持っている現金と日銀当座預金が銀行から出て行ってしまいます。このため、返済がされないと銀行の資産がどんどん減って行ってしまうのです。

信用創造できるのに銀行はなぜ預金を集めたがるのか

上でお話したように、信用創造で創った預金だとしても、現金引き出しや他行への振り込の際は当座預金や現金の流出が起きます。その分を埋めるために預金を集めようとするのです。

【重要】借金を返済するとお金が消える

誰かがお金を借りると信用創造で預金が増えます。反対に借金の返済をすると信用創造によって生まれた預金はなくなります

お金は債権と債務の記録です。

返済と同時に債権と債務の関係は消えてなくなるのでお金も消滅するのです。(詳細は次節で説明します。)

ポイント
信用創造で造られたお金は返済によって消滅する

もし企業や個人が借金を全部返済したら…どうなるかわかるな?

バランスシートで信用創造の流れを追ってみよう

信用創造のプロセスをバランスシートで見ていきましょう。

バランスシート
資産と負債を書いたもの。

家を買いたいAさんが銀行Bから3000万円を借り、それを返済するまでのバランスシートの動きを説明します。C銀行にはAさんが勤める会社とAさんの給与振込口座があるとします。

0.借入前の状態

まず、Aさんがお金を借り入れる前の状態です。(今回の話に関係ある部分だけ書いてあります。)


銀行BとCは資産に当座預金を持っています。またC銀行には総額8000万円の預金があるとします。

預金は銀行にとって負債です。利息が付くし預金者から引出しの要請があった場合は応えないといけないからです。

1. Aさんが銀行から借入。信用創造!
Aさんは住宅購入のため、銀行Bで3000万円の借入をしました。振込先はAさんが銀行Bに持つ口座です。
Aさんは3000万円の預金を手にすると同時に、銀行Bへの債務が発生します。また、銀行Bでは資産としてAさんへの貸付金3000万円、そして負債にAさんの預金が計上されます。

ここで注目!預金3000万円が信用創造されてる!
借入金という債務と同時に預金が発生しています。銀行BとCの当座預金に変化はありません。手持ちの資金を貸すのではなく、銀行Bがゼロから預金を創ったのです!

2. 借り入れた資金で支払いをする

Aさんは借入れたお金で住宅販売会社に支払を行います。振込先はC銀行にある販売会社の口座です。

Aさんの預金と銀行Bの負債にある預金は消え、当座預金は銀行Bから銀行Cへ3000万円移動します。銀行Cでは住宅販売会社の預金が増えるので負債である預金が3000万円増えます。

信用創造による預金でも、他行への振り込みは実際に当座預金の移動が起きます。この資金の移動があるため、銀行は当座預金が不足しないようにコントロール必要があります。資金繰りを安定させるため、預金集めに奔走したり、インターバンク市場での借入を行います。

3. 借入金を返済する

その後、Aさんは会社で大活躍!

会社から特別ボーナス3000万円を銀行Cの給与口座で受け取りました。
3000万円ものボーナスを手にしたAさんは、銀行Bへ3000万円の振り込みをした後に借入金の返済を果たします。

この時、銀行Bから銀行Cへ3000万円の当座預金が移動します。また、借入金を完済したのでAさんの負債は消え、それと同時にA銀行の貸付金もなくなります。振り込んだお金は返済に使われたのでAさんの預金残高は増えません。

Aさん、銀行B、銀行Cのバランスシートが当初の状態に戻りました。信用創造によって生まれた預金も消えています。

上の一連の流れから分かるように、誰かが借りるとお金は増えて、返済をするとお金は消えるのです。

お金とは債権と債務の記録である!

まとめ

ほとんどの人が知らないであろう信用創造の話でした。

ちょっと難しい話ですし、直感に反する部分もあったと思います。
とりあえず下のポイントだけ押さえてもらえればOKです。

  • 銀行は集めたお金を貸しているのではない。
  • 銀行はお金を貸す時に預金というお金を新たに発行している。つまりお金の総量が増える
  • 貸したお金が返済されると、信用創造された預金はなくなる、つまりお金の総量が減る

この記事を機にお金の仕組みに興味を持ってもらえると嬉しいです。

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